いじめ体験といじめ後体験は苦労と言えるか?

のばらの会は、大人になってもいじめトラウマ(いじめ後遺症)で苦しんでいる当事者に特化した自助グループです。いじめ体験をシェアし(分かち合い)、同じようにいじめトラウマで苦しんでいる仲間とつながるための機会を提供していけたらとおもいます。東京・新宿区の施設をメイン会場として活動しています。


親愛なる読者さま

こんにちは、しもむらじゅんいちです。

涼しくなってきました。もうすっかり秋ですね。


さては今日は、苦労、について書きたいと思います。


結論から言うと、いじめトラウマのサバイブは、

大変な苦労だと思います。このブログの読者さまが

いじめサバイバーだとすれば大変な苦労をしていままで

やっこられたのだとおもいます。だれにも同情されず、

孤軍奮闘でね。


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しかし社会的には、いじめトラウマの苦悩などほとんど認知

されておらず、概して認知しようとしていないのが現状では

ないでしょうか。


いじめトラウマの苦労はいわゆる世間一般で言う

ところの「苦労」とはちょっと違うようです。

世間一般でいうところの苦労とは、「経済的苦労」のことでは

ないでしょうか。こちらはいじめサバイバーはすこぶる弱い気が

しますが、それは仕方ないことです。

そして世間では、経済的苦労だけを一番の苦労として、

賞賛して、尊敬します。

従って経済的苦労から経済的自立への道は(ひいてはお金持ちへの道は)、世間的栄光への道となるわけです。

「世間的苦労」というのは、何が基準だか定かでありませんが、

(あ、基準はやっぱお金かな)

すごくがんばったことに対して与えられるねぎらいの言葉です。


では、いじめサバイバーの苦労って何かと言えば、

ずばり、精神的苦労、のことだとおもいます。

わたしのよく使う言葉でいえば、「自己否定苦」の苦労です。

日本人はなんかこの精神的苦労に関しては冷たいような気がします。

自分の経験に基づいて、勝手に審判されて、もっとがんばれ、おれは

それを自力で乗り越えた、といかいうように、賞賛というよりは、

むしろあえて言うなら、下に見る、ような傾向があるのではないかと

思われます。


しかし自己否定苦はほんとに辛いし、同情されないし、

実際、これを苦労と言わないでどうするんだ、という風にわたしは

思ってしまいます。

精神的苦労も立派な「苦労」です。社会はもっとこの種の苦労も認知し、

賞賛でなくても、もっとねぎらいがあってしかるべきです。

精神的苦労は、がんばれなかったことに対する苦労でありますが、

しかしそこにもきっと価値があるはずだとわたしはおもいます。


精神的苦労から精神的自立への道は、精神的栄光への道です。

精神的栄光の実りとは、やさしさ・寛容さ、なのではないでしょうか。

しかしそれは世界が一つになるための間違いなくひとつの準備なのです。

それを人間の仕事と言ってはいけないのでしょうか?


そして精神的栄光は、世間的栄光と違って、実れば実るほど、自分を隠していくような栄光への道です。

なぜなら、やさしさや寛容さは、他者を尊重し、他者に譲るところに自分を見出すものであり、実れば実るほど、社会的には自ら隠れていくような、

そんな栄光のことなのです。

それは決して自分をないがしろにするということではありません。

そこに自己実現を見出すということです。


もっと精神的苦労の実りである精神的価値(やさしさ・寛容さ)が社会によって見出され、精神的に苦労してきた人がその苦労ゆえに大事にされ、ねぎらわれてもいいのではないでしょうか。

少なくともわたしは、そんな苦労をしてきた人を、大いにねぎらってあげたいし、

そんな精神的価値を備えた人を賞賛したいと思います。


しかし、精神的苦労は目には見えないものなので、基準はないし、社会的評価の対象にはそもそも原理的にならないのかもしれません。

その意味でも精神的苦労は、社会的に表面化されないような価値のことなのかもしれません。でも価値は価値です。


わたしたちトラウマサバイバーは弱い存在かもしれませんが、社会にやさしさをもたらす使命をもった価値ある存在として、もっと自分を認めてあげてもいいのだと思います。

わたしたちには、普通の人には思いもよらないところまで、やさしさの範囲を拡大して示すことができるのだから。



親愛なる読者さま

つらい悲しいの時にあってもまた、

やさしい慰めもありますように。

しもむらじゅんいち


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2015.09.30 14:51 | いじめトラウマの話 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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